
サワディーカップ、KB(けーびー)です!( bangkok_chuzai)
KBってどんな人?と思った方はこちらの自己紹介ページをご覧ください。⇒KBってどんな人?
先日「新卒の3割が3年以内にいわゆる大企業(日本)を退職している」という記事をYahoo!ニュースで見ました。詳しくはこちらを確認いただきたいのですが、要は終身雇用が保証されないこの時代に、働き方改革によって働く時間を制限され、今後社会人として生きていくためのスキルや経験を十分に身に付けることができないと判断して、大企業の新卒入社の人間の一定割合が入社3年以内に転職をしているということです。今の時代、新卒として大企業への就職はありなのか、無しなのかについてふと考えさせられたので、自分の海外駐在の経験と絡めて個人的な意見を纏めてみました。皆さんはどう思われますか??
なお、本記事はあくまで大企業に勤めたことしかないKBの個人的なつぶやきとなります…。
また、この記事では厳格に法律上の大企業に拘る必要がないので、皆さんが思う従業員数が多くて、給料が安定していて、福利厚生がしっかりしていて…という会社を「大企業」として記載しています。
新卒大企業就職のメリット、デメリット
まずはKBが思うメリットデメリットについて纏めてみました。
<メリット>
- 福利厚生がしっかりしている
- 給料が安定している
- 組合に守られている
- 会社の名前で仕事が進めやすい
- 規模の大きな仕事を経験できる
- ワークライフバランスが整っている
- 研修制度が整っている
- 定期的な異動がある
住宅手当が手厚いなどは大企業ならではのメリットではないでしょうか?新卒の時本当にお金がなかったので助かりました。
なんやかんやボーナス等がよいので給料は良いです。
大企業の場合おそらく力をもった組合があるはずで、気づかないところで組合に給料や働き方の面で守られているということがあると思います。
大企業だと十分な予算もあるので、色んな取引先の会社が支援の提案をしてくれますし、重要度の高い顧客として扱ってくれると思います。
大企業の予算、ネームバリュー等をもってしかできない大規模な仕事を経験できます。
会社、組織、時期にもよるとは思いますが、働き方改革により特に大企業は長時間労働や有給取得にうるさくなっています。そのため、仕事以外の余暇時間があり、その時間で自己研鑽や趣味等好きなことができ、充実した日々を送ることができるというのはありがたい点だと思います。
人材育成のための研修制度が整っています。比較的安い金額で外部の研修を受講することが可能です。
一度配属されたら一生その組織、というわけではなく一般的には数年サイクルで異動となります。そのため、人間関係に悩んだとしても数年耐えればリセットすることはできます。
<デメリット>
- 能力があっても給料は年功序列
- 成長スピードが遅い?
- 配属リスクがある
- 業務内容か限定的
- 専門性を磨くことが難しい(=市場価値を高めることが難しい)?
- 決裁手続きが面倒でスピードが遅い
最近でこそIT人材など、特殊技能をもった人は新卒時から高い給料をもらいながら働ける大企業も出てきましたが、それでもまだまだ年功序列は根強いと感じています。本当に能力のある若者からすると、これはデメリットですよね。
働き方改革により、働きたくても働けないようになってきているのが現状です。もちろん時間をかければスキルが身に付くというものではなく、短時間でも頭を使いながら適切なやり方をやれば身に着けることはできると思いますし、そういうセンスのある方はいると思います。ただし、個人的にはそれでも場数、時間をこなさないと凡人には難しいと思います。そういう意味で、労働時間の制限により、ベンチャー企業や外資系企業と比較した際、成長スピードが遅くなってしまうのではないかと個人的には思います。(ただ、これは自分の気持ち次第で、業務終わりに自己研鑽をすることも可能なので、一概には言えないと思っています。)
企業によると思いますが、新卒一括採用を行っている大企業ではまだ、職種別採用を行っているところは少ないと思います。そのため、自分がやりたい、強みを生かせる、と思っている部署や仕事に配属されず全く興味のない仕事をさせられるリスクがあります。本当にやりたいことが決まっている人は、職種別採用のない大企業には就職しない方がよいと思います。
大企業にはたくさんの人間がいてたくさんの組織があります。そのため仕事は細分化されており、自身が携われるのは大きな企業活動のうちのほんの一部分となります。いわゆる歯車の一部というやつです。
会社によるとは思いますが、大企業では(特に文系においては)定期的な人のローテーションを行うため、一つの職種を極めることができず、ゼネラリストとして育てられる場合が多いと思います。そうなると、ある特定の領域に特化した市場価値の高い専門性を身に着けることは難しくなってしまいます。会社によっては、職種別採用を行っている場合があるため、本項目はあくまで定期的ローテーションを行う会社に限って言えることですが。
これも良く言われる話ですが、一定の金額以上の投資案件となると複数組織の長の了承が必要となり、全関係者に説明した上で決定、というようなものです。形式上の手続だけで1か月とかかってしまうこともあり、なかなか面倒です。
新卒3割が3年で辞める理由
Yahoo!ニュースにも書いてありましたが、「市場価値を高められない」「成長できない」が理由の一つであることは間違いないと思います。確かに、細分化された本の一部分の仕事に従事し、働きたくても働く時間を制限され、数年後にまた新しい仕事に配属されてしまう環境では、そう思ってしまうことも当然だと思います。(個人的には、個人の意識次第でそんなものは変えられると思っていますが、ここでは一旦置いておきます。)
では、好きなだけ働けて成長できる環境を提供してくれる会社は本当にないのでしょうか?
新卒が辞めたくならない大企業
答えは、「若くして海外駐在できる会社」だと思います。これは、海外は日本と違って最高!いぇーい!という単純な理由ではありません(笑)。
別の意味で辞めたくなる人もでてきてしまうかもしれませんが(笑)、おそらくどの会社でも海外駐在中は、膨大な仕事量を残業時間等の制約がない中でこなすことになります。やりたいことがあれば、手を挙げて認めらえれればどんどん好きなことができます。駐在中はマネージャーとなることが多いと思うので、予算の管理も自身でてきます。そういった意味で、自分次第で好きなだけ働らけて好きなだけ成長できる環境があるのが、海外駐在だと思います。
その代わり、土日、昼夜問わず働かないといけない時期もあります…。隣の芝は青く見えるんですよ、新卒の皆さん。。
以前以下記事にも書きましたが、商社やプラント、製造業等がチャンスがある会社だと思います。
【結論】新卒としての大企業就職あり?なし?
以上を踏まえて、以下のような条件の場合、「あり」だと思います。
- 自分がやりたい職種が決まっていない人
- 就職後も市場価値を高められる努力(自己研鑽など)ができる人
- 若くして海外駐在(あるいは同様の経験が)できるチャンスがある会社に入社する人
いずれにせよ、大企業に入社したとしても終身雇用が約束されていない今の時代、しっかり自分の武器を身に付けていつでもどこでも一人でもお金を稼げるようにしておく準備は必要だと思います。そういった意味で、上記のような条件の場合は大企業に勤めても問題ないのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ふとニュースをみて思うことがあったので、徒然に書いてみました。うまく纏められていないですが、少しでもご参考になれば嬉しいです。